歯科治療理念

私が歯科医になろうと思ったのは、大学受験で志望校を決めるときでした。小さいときからプラモデルや工作をすることが大好きでこつこつと積み上げていく仕事が自分にはあっていると思っていました。最初は大工か建築士を考えてましたが、ある日の親父の「歯医者は儲かるやろな~?」の一言で決まりました。父は糖尿病で歯が悪く、しょっちゅう歯医者にかかっていて、いつも歯医者で待たされたせいでそう思ったのでしょう。もともと私の家は兼業農家で田んぼや畑があり、父は建築材料の砂を販売する仕事をしておりました。そんな私がまさか歯医者になれるとは思ってもいませんでしたが、運良く福岡歯科大学に入ることができて、何とか国家試験にも合格することができた次第です。歯科医になって、はや25年になろうとしていますが、がむしゃらに走ってきたように思います。開業以来理想のかかりつけ医になろうと、いろんな研修会にも休みごとに行きました。私の理想のかかりつけ医とは、健康な歯、口を作るために子供のころから助言や予防処置をして、最後まで食事を口からおいしく食べれて楽しく会話ができるように患者さんを支援してあげれる歯医者です。そして確かな知識と技術をもち、患者の歯を慈しむ心をはぐくんであげれる歯医者です。先日、訪問診療に行った患者さんが残念ながら亡くなられました。その付き添いだった息子さんから感謝の言葉を頂き、また元気をもらいました。余命いくばくもない脳腫瘍のお母さんのお口の中の清掃がうまくできないとのことで訪問させていただきましたら、いろんなハブラシや道具をそろえているのですが、なかなか口が開かないようでした。そこで、指に綿をまいて唇と歯ぐきの間に入れ歯茎をマッサージしながら唇の緊張をとってあげるように指導しましたら、目からうろこですと感謝さました。また、定期健診で歯周病の予防の為に、禁煙をいつも勧めてた患者さんが「先生がそんなに言うなら試しに1度禁煙してみるよ。」と言ってくれた時などは感激です。いつも患者さんのより多くの笑顔に出会えるように考え、より人生を前向きに生きて行こうとする人を心から応援します。